日本・米国・中国 : 検索エンジンの使い方の違い

Googleの今年一年の日本語による検索語ランキングが発表されていたので、ついでに米国、中国のランキングも調べてみた(詳細は以下)。事前に想像していた以上にはるかに違いがでたので結構面白いです。

「一般名詞」「個人名」「会社名/サービス名」というように三つで分類すると、日本は圧倒的に「地図」とか「翻訳」とかの「一般名詞」が多いですが、米国・中国は逆に「会社名/サービス名」が圧倒的に多い。その中でも米国はSNSとかビデオ共有が多くて、中国でオンラインゲームタイトルが多いのが特徴ですね。それと米国でSNSといっても一位がMySpaceでななくてbeboが、Video共有でもYouTubeでなくてmetacafe、というのが米国っぽいですね。。「みんなmixiやってるからmixiやろう」じゃなくて、「みんなYouTubeだっていうからもっと面白いのみつけてやる!」みたいな。

残念ながら、私はこの違いを正確に分析するほどの知識と情報を持ち合わせていないので、あくまで感想になってしまうのですが、やはり一般名詞が多い日本の検索はまだ検索自体になれていないというか、インターネットの使い方自体がまだ初心者的になっているのだろうと思います。サービスやコンテンツを提供する立場から考えると、自分たちのサービスのブランドをいきなり検索してもらったりすることはなかなか難しいということになるわけで、いろいろと考えないといけないですね。。

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Google(日本)

1 地図
2 翻訳
3 辞書
4 動画
5 ほしのあき
6 天気予報
7 au
8 価格
9 郵便番号
10 倖田來未

一般名詞:7
個人名:2
会社名/サービス名:1

参考:
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/12/20/385.html
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Google (米国)

1 bebo (SNS)
2 myspace (SNS)
3 world cup
4 metacafe (Video)
5 radioblog (音楽共有)
6 wikipedia
7 video
8 rebelde
9 mininova (P2P)
10 wiki

一般名詞:2
個人名:0
会社名/サービス名:8

参考:
http://www.google.com/intl/en/press/zeitgeist2006.html

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百度(中国)

1 MP3
2 Crazy Racing(オンラインゲームタイトル)
3 QQ(インスタントメッセンジャーソフト)
4 迅雷(P2Pダウンロードソフト)
5 勁舞団(オンラインゲームタイトル)
6 李宇春(女性タレント)
7 武林外伝(オンラインゲームタイトル)
8 網絡電視(ネットワークテレビ)
9 世界杯(ワールドカップ)
10 八栄八耻(政治スローガン)

一般名詞:3
個人名:1
会社名/サービス名:6

参考:
http://japan.cnet.com/column/china/story/0,2000055907,20339578,00.htm
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Sweden発 画像認識ベースの新しいサービス : Polar Rose

画像認識関連でまた面白いサービスがリリースされました。
スウェーデン発のPolar Rose社は、「ネット上にある画像を写っている人物で検索したい」という最近急拡大しているニーズにこたえるために、顔画像認識を適用しています。このテーマは私自身前職から取り組んでいるテーマで、実際同様のコンセプトのアプリケーションを開発し、携帯電話やデジタルカメラの内臓アプリとして提供していました。Polar Roseは、我々も抱えていた問題である「光の影響(元の画像が昼間の画像で検索対象が夜の画像だと見つけにくい)」や「顔の向きの影響(元の画像が正面の画像で検索対象が横顔だと見つけにくい)」を軽減するために、いわゆる三次元再構成の技術を利用しているようです。β版は、来年の1Qにリリースされる予定ということなので、是非その精度を試してみたいものです。。昼間の正面の顔一枚のタギングで、暗めの横顔とかが検索できたらすごいな。。

CNNのサイトを例に彼らのプラグインが適用されたイメージ。Polar Roseという名前にかけて、認識できている人物のジャケットのピンホールあたりにオレンジのRoseマークが表示されるのは結構クール。

慶應大学 斎藤教授/オリンパス 古橋氏:CNET対談

今日は、CNETブログの対談、第三回ということで、弊社も最も力を入れている「カメラ」というテーマで、慶応大学の斎藤教授オリンパスの古橋さんとの三者対談をしてきました。


左から、オリンパス 古橋氏、私、慶応大学 斎藤教授

今回、初めて、三者対談という形態にチャレンジしてみました。先日、斎藤教授と情報交換した際に、アカデミックの視点とビジネスの視点の違い(いい意味で)を強く感じまして、「カメラ」という幅広いテーマを論じるにあたって、その両者の視点を是非入れてみたいと思ったのがその理由でした。結果から言うと、ファシリテーションはなかなか難しかったですが、いい意味で話も発散して、面白い話になったと思います。「人間の目よりもいろんなものが見えるカメラ」の話とか「交通事故を減らす携帯電話の使い方」とか、目からうろこの話もたくさんありました。年明けのアップになりますが、CNETの方も是非お楽しみにしてください!

海外ローミング

来月久々にシリコンバレーに出張するということで、モバイルサイトのデモを現地でするためにどんな端末が良いかを調べてもらったら、ここ数ヶ月で海外ローミングの状況が随分変わっていることが分かりました。

各携帯キャリアのウェブサイトで見る限り、海外ローミングの対応機種は以下の通り。対応機種が多い順に書くと。
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・SoftBank 20機種
・Docomo 17機種
・au 1機種
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ちなみにこれは空港で対応機種をレンタルして、という話ではなく、国内で使っている端末をそのまま海外に持っていって使える機種の数。

私はこれまでVodafone 3G(Nokia6630とか6680)を海外で使っていましたが、やはり元Vodafoneということでソフトバンクが一番対応機種が多いですね。ただ、目を見張るのはドコモの機種の数が急激に増えたこと。調べてみたらほとんどの903シリーズが海外ローミング対応(GSM対応は一部。ほとんどが3G)ということで、私が普段使いしている端末でもシリコンバレーでデモできることが分かりました!もちろん国際ローミングは使い方のクセやつながりにくい場所もたくさんあるので注意が必要ですが、これだけ対応機種が増えるとこれまで以上にシームレスにデモができそうなので、海外との仕事の仕方も変わりそう。日本で作ったiアプリをすぐにシリコンバレーのVCの人や友達に見てもらうことができたりするわけです。

対応端末が増えたということで純粋に利用する機会や人が増えるだろうという部分と、海外でかける側と国内で受ける側のほとんどが3G端末になるということで、使い方も多様化しそうですね。国内では利用が広がっていないテレビ電話も、海外となら面白い使い方もたくさんありそうだし。例えば、ネットのアパレル並行輸入事業者がハワイいる現地人とテレビ電話で話をしながら調達する商品を指示するとか、海外で困っている旅行者をテレビ電話でサポートするコンシエルジュサービスなんかも受けそう。海外にいるときはまだまだ国内にいるより不便なことが多いし、その分お財布の紐もゆるいわけだから、人数は少ないとしても単価の高いサービス考えられるかもしれませんね。海外ローミングの充実あなどれません。

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■今日読んだ本

インテリジェンス 武器なき戦争 (新書)
手嶋 龍一 (著), 佐藤 優 (著)

「国家の罠」の佐藤優と「ウルトラダラー」の手嶋 龍一の対談。例のロシアのスパイの暗殺事件から連想して手にとってしまった。この二人の対談面白いです。外交とか国際政治に興味ある人にはオススメです。同時期にモスクワ駐在だった外交官とNHKワシントン支局長のやりとりは読み応えあります。

トヨタ インテリジェント・パーキングシステム体験

先週納車された父親の新車「カローラ アクシオ」のスゴイ!新機能を体験してきました。カローラとあなどるなかれ、先月発表された新型カローラは信じられないほど新しい機能が充実しているのです。その中で一番の目玉がやはり「インテリジェントパーキングシステム」。まずは、以下の動画を見てください。

まず、ギアをバックに入れると自動的にバックモニターが立ち上がる。これだけでも、「直進でバックした場合の予想移動線」と「今のハンドルの切り方での予想移動線」が表示されるので、玄人ドライバーでも車庫入れの際に結構便利です。さらに、インテリジェントパーキング機能を使うと、まず自動で予想車庫入れ地点が表示されます。トヨタのHPによると、「超音波センサーが駐車空間を検出します」ということだが、驚いたことに、左側に壁があって右側に車庫入れスペースがあることを自動で(瞬時に)検地して、大体の場所を緑の平行四辺形で表示してくれる!!!さすがにどんぴしゃとはいかないけど、タッチスクリーンで簡単に修正できる。後は、テレビCMでもおなじみの通り勝手にハンドルが切られて駐車が完了する。まあ、こういう機能を必要とする運転者は総じてITのリテラシーもそれほど高くないと想像されるので、もう少しUIが改善されないと、使おうとしたときにちゃんと使えるのかはやや不安。。

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最近トヨタに限らず自動車への情報技術の応用は、急速に進んでいますが、PCや携帯といった情報デバイスそのものの中で閉じたアプリケーションでなく、こうしてすでに生活の重要なインフラになっている機器に情報技術を応用するとインパクト大きいですね。。「自動車がより安全になる」とか「家電がより便利になる」とかそういう方向でのIT活用はどんどん期待したいです。家電とか、車とかで、PC等と同様にソフト技術者が自由にアプリを設計、開発、配布できるようになると、安全性の担保などの問題はあると思うけど、後発メーカとかがそういうこと考えたら喜んでソフト書く人いるだろうな。中国のメーカとか真剣に考えていそうなことですけど。

mososo on CM

Sprint Nextelの子会社の携帯キャリア(プリペイド)Boost Mobile が、今週からGPSをベースにした面白いサービスのCMを始めました。

Looptというベンチャー企業が提供するサービスで、友人同士であればお互いにGPSをベースにしてどこにいるかがわかり( I know where you at! )、メッセージを送ったりできるというものです(米国でmososo( mobile social software ) と呼ばれているサービス)。

驚くべきはその展開のスピードで、オペレータがあっという間にco-brandのサービスとして採用して、TV CMまで打っているというスピードには舌を巻くほかないという感じです。Boostは思いっきりteenagerに特化したオペレータなので、Looptのサービスのコンセプトとターゲットがマッチしたというもあるのでしょうが。

ラボ

本日からeyenowaに新しいコーナー「ラボ」がオープンします。

まだ一般のユーザに広く使っていただくには荒削りな機能・サービスを、ラボで紹介して、皆さんのご意見を反映しながら完成度を高めていこうというものです。これからもどんどん新しい企画をラボに追加していく予定です。

本日アップ予定なのは「アプリ」です。旅行中やイベントなど、一箇所で複数の写真をその場でアップしたいときにアプリから「位置情報取得」「画像撮影」「コメント付加」「画像アップ」が一連の動作でスムーズに行えます。eyenowa本体は、全キャリア対応や幅広いユーザ層に使っていただくために現在はHTML中心の構成になっていますが、「いちいち位置情報を取り直すの面倒」「カメラ撮影からコメント付加までのフローが複雑」というご意見がありましたので、今回アプリでの対応をしました。アプリに関しては、今後、単なるアップロード機能だけではなく、さまざまな機能を追加していく予定です!

その他にもいくつか新しい機能が追加されているので、ご紹介しておきます。

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■コメント一覧(自分でコメントした写真を一覧できる)
これもご要望が強かった機能の一つで、「自分がコメントした写真に新しいコメントがついていないかチェックしたい!」ということで、過去一ヶ月に自分がコメントした写真が一覧できるようになりました。この機能を使って、どんどんコメントしてください!

■最新画像一覧
遅ればせながら、eyenowaに新しくアップされた新しい写真を一覧できるようにしました。画像を一覧させてしまうとどうしても重くなってしまうのですが、要望が強いということで今回の実装になりました。閲覧スピードの問題は、今後待ちうけFlashの導入などで対策をしていく予定です。

Search “Christina Aguilera” ?

昨日あるシリコンバレーのVCの方から米国のモバイルネットサービス周りのベンチャー動向に関してプレゼンを受ける機会がありました。アメリカはモバイル後進国だなんて言われていたのはいつのことやら、最近ものすごいスピード感で面白いベンチャーが次から次へと出てきてます。本当、彼らから学ぶこともたくさんあります。

そのプレゼンの中で、初めて聞くベンチャーの話を聞くのも興味深かったのですが、市場環境の前提として紹介された統計が面白かった、というかかなりひっかかったので紹介しておきます。

アメリカにおける携帯電話における検索クエリー(具体的な定義は不明)の58%がArtist、つまり歌手の名前(例えば、Christina Aguilera とか James Morrisonとか)だというのです。”free ringtone”とか一般名詞ではないのか確認したところ、実際にArtistの名前だということでした。私の知る限りでは、アメリカ人が携帯でそもそも着メロとかを使うようになったのはここ1年くらいの話だし、アーティスト名を全部携帯で入力するのって結構大変だし、いまひとつ腑に落ちません。VCの方も詳細なデータの出所がわからなかったので、一応私なりに仮説を考えてみました。

1:アメリカ人の携帯電話での入力スピードが速くなった。
BlackBerryとかTreoとか使ってるビジネスマンはさておき、ほとんどはテンキーの端末で、めったにSMSさえしないアメリカ人がアーティストの名前を全部入力して検索というのは考えにくい。

2:ほとんどが音声経由での検索である。
VCの方も言っていたのが、音声→SMS→検索というサービスが結構増えてきているらしい。音声であればアーティスト名を言うのもそれほど大変ではない。。

3:ほとんどがPC経由の検索である。
さすがにこれをもって携帯電話による検索クエリーとは言わないか。

と、どれもいまひとつピンとこないというか、情報が足りないのですっきりとは腑に落ちません。どなたかアメリカの携帯電話検索市場に詳しい方がいらっしゃったら是非教えてください。いずれにしても、年明けに、CNETの対談やVC周りをかねてシリコンバレーに出張する予定なので、その時に詳しく調べてこようと思います。

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■昨日読んだ本:
DACの役員の方が、ネット広告の最近の流行テーマ「行動マーケティング」について書かれた本。モバイルはまさに「リーセンシー効果」を狙えるデバイスなんだよな。

透明性 Transparency

先日ある保険会社の営業マンと話をしているときに、他の金融機関、銀行、証券会社、のウェブサイトでは当然リアルタイムに残高が分かるのだから、なんで保険会社はできないの?と聞いてみました。当然紙ベースではもらっているのですが。最近は、かなり多くの金融機関を分けて使ってるので、自分のポートフォリオを把握するために定期的に自分の口座をオンラインでチェックして整理しているため(ちなみに、一時期話題になったいわゆる口座アグリゲーションサービスも使ってみたが、対応していない金融機関が多くて使いにくかったので使っていない)。

 「おっしゃるとおりですしできるのですが、そうすると解約返戻金が明確になってしまい、長期保有をしていただくという保険の本来の意味から外れてしまうので、、、」ようするにできないのでなく、しないのだ、ということを説明していただいた。顧客が解約返戻金の細かい金額を把握してしまうと短期的にキャッシュフローが厳しいときなどに解約されやすくなってしまって困るということのようだ。私なんかは、逆に自分のステータスが明確に分かった方が他の金融商品とのバランスも良く分かって、逆に保険商品(年金とか)の金額を増やしたりすることもあるだろうに。業界の素人だから、もっと細かい事情があるのかもしれませんが。。

この話から改めて「情報公開」「透明性」というのは難しいなと感じました。先日紹介した日産の新しい経営理念「日産ウェイ」にも「Transparent すべてを曖昧にせず、分かりやすく共有化」という項目がありましたが、我々のいる業界では、サービス自体をβ版のうちに公開してユーザからの声を反映させていくというのは常識のようになっていますし、ユーザ自体にコンテンツに参加をしてもらうCGMというのも当たり前のように語られるようになりました。β版で公開してしまうということは、企画自体をライバルに知られてしまうリスクはあるものの、それ以上にユーザからのフィードバックやリリースするスピードを重視するというわけだ。当然、お客さんやライバル企業の顔を思い浮かべると隠すことで価値があることも当然あるわけで、その辺の舵取りって難しいですね。

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■最近読んだ本:
ドコモのキーマン、夏野氏の近著。携帯電話の生活インフラ化の話は共感できる部分が多い。

Nokia E61

NokiaのE61、ようやく日本でも発売されるようですね。値段は、5万7540円と安くはないけど、NokiAらしいメタリックな外観はデザイン的にはかなりグッとくる感じ。X01Tよりデザイン的にはかなりいいし、DocomoのBlackberryは日本語化されないらしいし。SIMロックフリーでNokiaの端末が買えるというのは期待したいですね。

ソニーがクリエのラインの生産を辞めてしまって以来PDA系のデバイスから離れているものの、もともとPDA好きな私としては、そろそろPDA使おうかなと思えるデバイスもかなり出てきました。3年くらい前までは、CLIEをToDo管理とスケジューラのために使っていて、これがPC上のソフト(Palm Desktop)とスムーズにかつ問題なくシンクできるのが最大のポイントでした。その後、Nokiaの6630とかいくつかUSBケーブル/シンク対応のデバイスを試しました、シンク後にToDoがなくなってしまうとか複数同じエントリが出てきてしまうとか、シンクツールの問題で利用を断念した経験あります。この辺の問題が解決されてて、後、Gmailも問題なく使えるのであれば、久々に使ってみようかと思っています。OSはSymbianなんですね。

Blackberryはアメリカで600万人くらいユーザいますよね。実際、私もアメリカ人のビジネスマンや投資家にメール出すと、結構Blackberryから一瞬で返ってくることが多い。日本では、もともとPDAのようなガジェット受容層が50万人くらいしかいないいとかいわれますが、イントラなんかとの連携を重視してノートPCユーザをその予備軍にできるとしたら数百万ユーザは狙えるデバイスも出てくるんじゃないでしょうか。。