スタンフォードの組織行動論の教授チップとその弟ダンによる、「記憶に粘る( Made to Stick )アイディアの発想のフレームワーク」本。
アイディア発想法教えます、というアプローチではなく、すぐれたアイディアをたくさん分析していってそれらが持つ共通点を洗い出すというもの。優れたアイディアを生み出すフレームワークとして、6つのキーワード
Simple:単純であること
Unexpected:意外性がある
Concrete:具体的である
Credible:信頼性がある
Emotional:感情に訴える
Story:物語性
から「SUCCESs」というフレームワークが提案されていますが、これはなかなか使えそうです。いいのは何より覚えやすい。
自分が発見したピロリ菌と胃潰瘍の因果関係を説明するために自ら大量のピロリ菌を飲んだ話や、ジェリーカプランがVCから出資をしてもらう際のプレゼンの描写など、スタディーとして取り上げられている話も面白いのでそれだけでも読む価値あると思います。
SUCCESsを実践したらからと言って、次の日からここで挙げられているソニーの「ポケットにはいるラジオ」やJFKの「人類を月に」のようなアイディア/メッセージを思いつけるようになるとは思いませんが、発想を広げてメッセージを確実なものにするのには確かに役立ちそうです。。